私たちは、これまでインターネットを使ってメディアを作ったり、お客さんを集める仕事をしてきました。
その中で、最近はAIを使って新しい商売を作ることに、かなり時間を使っています。
自分が考えたことをAIに伝えると、文章を書いたり、プログラムを作ったりしてくれます。うまく動かなければ、どこがおかしいのかを一緒に考えて、修正を繰り返していきます。
もちろん、何でもお願いした通りに出来上がるわけではありません。
それでも、以前だったら自分では手を出せなかったことを、実際に試せるようになりました。
これは、かなり面白いことです。
面白いので、次はこれをやってみよう、あれもできるのではないかと、次々に試したくなります。
ところが、そうやって夢中になっているうちに、商売をするうえで当たり前のことが抜けていました。
どこでお金をもらって、いくら利益を残すのかということです。
AIでできることが増えても、売上は増えなかった
AIを使って取り組んだものの一つに、バグバウンティがあります。
企業が許可した範囲でシステムの弱点を探し、報告した内容が認められると、報奨金をもらえる仕組みです。
これに8ヶ月ほど取り組みました。
AIを使いながら調べて、報告書を作って提出します。実際に報奨金をいただけたものもありましたが、使ったAIの費用だけでも約40万円かかっています。
いただいた報奨金では、その費用も回収できませんでした。
自分が使った時間まで考えると、なかなかの赤字です。
毎日手を動かしていますし、分からなかったことが分かるようにもなっています。そうすると、自分では随分と前に進んでいるような気になります。
でも、売上を見れば、商売としてうまくいっていないことは分かります。
できることが増えるのが楽しくて、このあたりの見方が甘くなっていました。
入ってくる1万円と、出ていく3万円
その後、アフィリエイトに取り組んでいるときにも、似たようなことを考えていました。
最初に月1万円くらい稼げたところで、大した金額にはならない。今はそこを気にするより、もっと色々と作れるようになった方が良いと思っていたのです。
ところが、AIの契約を追加して、月に3万円ほど費用が増えるとなると、簡単には決められません。
入ってくる1万円は大したことがないと思っているのに、出ていく3万円は気になる。
随分と都合の良い考え方をしていたものです。
月に1万円でも2万円でも収入が増えれば、使いたいAIの費用に回せます。それで試せることが増えれば、次の商売につながるかもしれません。
以前は、こういうお金の回し方を普通に考えていました。
それが、AIで何ができるかに夢中になっているうちに、少しずつ稼いで次に回すという感覚が抜けていました。
面白いことを続けるためにも、利益を出す
新しいことを始めて、すぐに利益が出るとは思っていません。
私たちがやってきたメディア運営も、企画して記事を作り、人が集まって広告収入が入るまでには時間がかかります。
ただ、時間がかかるとしても、誰に何を提供して、どこからお金をいただくのかは考えていました。
AIを使うときにも、当然そこを考える必要があります。
何かを作れるようになったら、それを必要としている人がいるのかを確かめる。実際に使ってもらい、お金を払ってもらえるかを試す。かかった費用に対して、どれくらい残るのかを見る。
書いてみると、本当に普通の商売の話です。
長く商売をしていても、新しいものに夢中になると、こんなことを忘れてしまうのだなと思いました。
今でも、AIでやってみたいことは沢山あります。
その一つ一つを試していくためにも、収入になるところまで持っていくことを、もう少し丁寧にやっていこうと考えています。
自分たちが作っていて面白く、使ってくれる人にも喜んでもらえて、会社にも利益が残る。
AIを使って、そういう商売を増やしていきたいと思っています。


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